ごあいさつ
悠久の時の流れを大河に例えるならば人の一生はその一滴に過ぎず、穏やかに流れるもの、急流を下るもの、岩に砕かれまさに水泡に帰するもの様々な経過をたどります。健康に過ごす人、病に倒れる人、事故に遭う人、成功する人、失敗する人、まさに人生航路は様々ですが、その一つひとつが大河を構成し同時代に生きていることは紛れもない事実であり、そこに人はシンパシーを感じるのです。
私は、10年以上知的障害者の通所施設と入所施設で施設長を務めて参りましたが、入所施設においては否応なしに職員と利用者の間に上下関係が出来、利用者の自由が束縛される現実がありました。障害者年金が貯まりお金はあるにもかかわらず自由な買い物、自由な旅行は出来ない現実。マロン鎌倉は障害者、高齢者、何らかの障壁があり支援を必要とする人たちに自由を提供したい、その思いで立ち上げました。福祉の発露は思いやりです。職員一同、利用者が住み慣れた地域で活き活きと暮らしていけるよう思いやりを持ってお手伝いいたします。